【反応しない練習】子育て、仕事、いろんな悩みを解決!

読書

私はよく些細なことでイライラしてしまいます。
すると、不機嫌になったり、八つ当たりのようなことをしたり、不貞腐れたりします。
その後で、自分の幼さ、大人気なさ、不甲斐なさに落ち込んでしまいます。
そういったことを繰り返さないようにはどうしたらいいのかと、よく本を読むのですが、そんな折に一つの良書と出会いました。

それが「反応しない練習」でした。

読んでほしい人

  • 子育てや仕事で悩みがある人
  • 些細なことでイライラしてしまう人
  • 「自信」がないことに悩んでいる人

得られるもの

  • 「悩み」への適切な対処法
  • 「苦手な人」との接し方
  • 正しい心の持ち方

「反応しない練習」の著者

著者は「草薙龍舜」さん。
中学を中退し、16歳で家出。
高校へ通わず、大検を経て東大法学部を卒業。
その後出家し、僧侶になったそうです。
今は、インドで仏教徒とNGOや幼稚園を運営したり、日本では宗派に属さずに仏教の本質を伝える活動をされているそうです。

仏教のことは、私自身詳しくありませんが、こういった経歴をみる限り、いわゆる新進気鋭というか、破天荒というか、前例踏襲型ではないタイプの仏教徒の方なんだろうな、という印象ですね。

本を読む限りでは、仏教に詳しくない素人に対しても受け入れやすい、わかりやすい言葉遣いで、すんなり入ってくる文章を書かれているので、とても好印象でした。

概要

「反応しない練習」は、仏教の開祖であるブッダの教えに基づき、

  • どんな悩みもシンプルに解決できる考え方

を知ることができる本です。

仏教と言っても、宗教的な要素や、いわゆるスピリチュアル的な要素はほとんどなく、むしろ合理的、現代的な、実用性ある考え方が書かれています。

実践したこと

私の家にはまだ1歳にも満たない赤ちゃんがいます。
赤ちゃんはまだ自分の気持ちを言葉にできません。
お腹が減っても、眠たくても、できることは「大きな声で泣く」ことだけです。

自分の心にゆとりがある時は、どんなに大きな声で泣かれてもイライラすることはないのですが、心にゆとりがない時や疲れている時に、大きな声で泣かれると、とても心が騒めいて、イライラして、感情的になってしまいます。

実際にそういったシチュエーションになった時、まず自分の状態を客観的に見つめ、「自分は今イライラしているんだな」とラベリング(名前づけ)するようにしました。

そうすると、自分が無駄な反応(赤ちゃんにイライラしてしまうという反応)をしていることに気付けるため、感情の揺れ幅が、かなり軽減される感じがしました。

他にも、「私は私を肯定する」と心の中でつぶやくことでも、落ち着きを取り戻し、理性的になることができました。

まとめ

本を読んでいる時は、

とにかく、反応しなければいいんだ!

簡単簡単!!

なんて気楽になれましたが、実際に実践しようと思うと、感情が先走ったり、思うようにいかないことがありました。
ですから、日頃から意識的に本に書いてあることを実践し続けていく努力が必要だと思いました。

実践したいことは

  • 悩みを理解する
  • 心の状態をしっかり見る
  • 無駄な判断、反応をしない

ということ。

定期的に読み返し、基本に立ち返りたいと思います。

また、この本を読んでいて気付いたのですが、「嫌われる勇気」という本でスポットが当てられている「アドラー心理学」に共通する部分(「承認欲求を捨てる」「課題の分離」「今、ここにスポットを当てる」等)が多く見受けられます。

そう考えると、2500年も昔を生きていたブッダが、時代を超えた現代でもなお通用する、人間の本質的な、悩みとその解決法を見抜いていた、ということに驚異を覚えます。

この本を通じ、仏教の考え方やブッダの人物像にも興味が湧いてきました。
またこういったジャンルの書籍も読んでいきたいと思います。

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